ブラジルW杯 グループB第1節 メキシコvsカメルーン

深夜1:00からみることはできませんでしたが、NHKBSで昼に試合の録画放送をしてくれているので今回はそれを見て試合を見ることが出来ました。

この試合はW杯では開幕戦の次に行われた大会第2試合目で西村主審の基準はどのように影響をあたえるのかも注目もされながら見ていた方も中にはいらっしゃった試合だったと思います。

 

例によってネタバレを防ぐために記事を畳んでおくので先を読むにはリンクをクリックしてください。

 

それでは試合結果・佐助視点のポイントをかいていきます。

 

  メキシコ 1 ー 0 カメルーン(数字は分)

  61 ペラルタ

 

●審判団に注目が集まっていた中での明確な誤審

最近審判のことばかり書いている気がしますが、この試合でも物議を醸した物があったので子のことについて述べさせていただきます。メキシコのドス・サントスが2度ほど悔しい思いをすることになりました。

1回目は流れの中からのオフサイドです。こちらはあのタイミングであればオフサイドをとっても取れなくても仕方ないかなと思えるほどでした。オフサイドラインを映像で表示して初めて明確に分かるレベルでしたので、もちろん誤審はないほうがいいのですが、プレーをしている選手もまだ納得して次のプレーに進むことができたと思います。

 

しかし、2回目の悲劇が起きてしまいます。CKからのドス・サントスがヘディングシュートがゴールに突き刺さりました。しかし、なんと判定はオフサイド。もちろんドス・サントスは審判にもう抗議するもくつがえりません。

 

ここでCK時でのオフサイド(待ちぶせ行為)について少し書いていきます。オフサイドは待ちぶせ禁止のためにできたルールで、次にあげるラインの守備側のゴールに近い側がオフサイドラインとして使用されます。

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守備側ゴールに近い守備側の選手から数えて2人目から横に引いたライン

ボールがある地点から横に引いたライン

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そしてこのオフサイドラインというのは、パスされたボールが蹴られた瞬間に対して適用されます。パスを受ける選手が適用される瞬間にこの線よりも守備側のゴール近くになると反則になるわけですね。

それではCKの時を考えてみましょう。CKはフィールドの角から放たれますね。ボールはゴールライン上にあるのでここから放たれるボールは絶対的にオフサイドの対象にはならないわけです。

 

ではなぜ審判はオフサイドを今回とったのか。それはドス・サントスにボールが渡る直前にボールに触れた選手がいたからです。これがメキシコ選手によるものであれば、それがパスとみなされるためにオフサイドをとる対象として認められます。しかし、この角度を変えた選手は守備側のカメルーンの選手でした。この場合は相手選手が動かしたのでその対象にはなりません。しかし、豪雨もあったためかメキシコの選手にあたったと思い旗を上げたのかもしれません。今回のこれに関しては明確な誤審であり、選手たちもなかなか納得ができなかったと思います。

 

●メキシコ3度目の正直

そんな中、ペラルタが今度こそと言わんばかりに正真正銘のゴールを決めました。メキシコといえば、ドス・サントスを一番に思い浮かべる人も多いと思いますが、ペラルタはメキシコの中で点取り屋の役割を担っていて脅威となる選手の一人です。最終的にこの点が決勝点となりました。ここで点をとり、勝つことができなかったらそうとうな遺恨を残していたでしょう。

 

●精細を欠いたカメルーン

今回のカメルーンはかなり精彩を欠いていたように思います。なぜそうなってしまったのか自分はよくわかりませんが、もしかしたら豪雨などの影響もあったのかもしれません。

 

●さらなる判定制度改革を

今回のW杯では、W杯で初めてスプレーを使った壁の位置の確認や、ゴール判定システムといったものが導入されました。このような新しいものをW杯で示すことによって他のリーグなどでも導入されるきっかけになるなど良い影響を与えるだろうと思います。

 

そして、今回のW杯では、際どいシーンの直後にオフサイドなどの確認映像がCG付きで流されるようになりました(おそらく国際映像)。そしてそのテクノロジーのおかげと言ったらいいのかはわかりませんが、視聴者は正確に判定の正誤を確認することができるようになりました。そのことが審判に対する批判をさらに強めていると思います。私達が確認できるということは、言ってしまえばFIFAもわかりきってるということです。昔なら映像も鮮明でない部分もありましたししょうがないかと思う部分がでてくる時代も合ったかと思いますが、現代ではそれをもう許すことができない時代へと移り変わっていると思います。

 

際どいシーンについては、ビデオ判定をそろそろ取り入れてもいいのではないかと思います。もちろんどこでも適用とすると、試合の流れを止められてしまうので、他のスポーツ(NFLなど)で使われているチャレンジシステム(1チーム決められた数の範囲内で判定のしなおし)なら影響は少ないのではないかと思います。このことによる影響よりも、本来なら覆っていいはずの明確な誤審を見過ごしたまま試合を続行してしまうことがよっぽど重大な影響を及ぼすことは明確だからです。第4審が園対処をすることができなければ、ビデオ判定専用の審判を用意してもよいかもしれません。

 

開幕戦から審判に対しての疑問が投げかけられる場面がありました。今大会はそういう意味で厳しい視線が審判に突き刺さると思います。しかし誤審だけではなく、VTRで確認して、よくこのプレーに対して正確な判定をできたなと思う場面もあります。そういったときは審判に対しても賞賛の気持ちを持ちながら試合を見てもらえればと思います。

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コメント: 2
  • #1

    ななし (日曜日, 15 6月 2014 00:25)

    オフサイドばっかりであのゴールが決まった時は実況スレの盛り上がりもひとしおでした。
    ただまたオフサイドかーと思いながら見ていましたがまたもや誤審があったんですね。
    素人ですとそういうところがイマイチわからなかったりするのでこういった解説はありがたいです。

  • #2

    soccer-and-others (日曜日, 15 6月 2014 14:51)

    コメントありがとうございます。
    やはり実況でもついにきたかということで盛り上がっていたんだろうなというのが目に浮かびます。
    詳しい中でもわかりやすい記事を目指しているので、そのような言葉をいただけるとありがたいです。

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