ブラジルW杯 グループB第2節 オランダvsオーストラリア

オーストラリアはチリにやられてしまい、後がない一戦です。

一方、オランダは先日スペイン戦で見事な強さを見せつけて勝利しました。

 

崖っぷちのオーストラリアと1位通過を目指すためには絶対に勝っておきたいオランダ。どちらが勝利をするのでしょうか。

 

例によってネタバレを防ぐために続きはリンクからご覧ください。

 

それでは試合結果とポイントです。

 

  オランダ  3 - 2  オーストラリア

20 ロッベン

              21 ケーヒル

              54 ジェディナク(PK)

58 ファンペルシー

68 デバイ

 

●互いに奪われた後にすぐ奪い返した得点

オーストラリアに押し込まれていたオランダですが、20分にロッベンが裏に抜けだし、ハーフウェイライン付近からドリブルしてそのままゴール。個の力で1点を奪います。

しかし、その直後にオーストラリアの誇る大エースケーヒルがゴール前に入れられたアーリークロスをそのまま利き足と反対の足でゴールに突き刺します。この大会のベストゴール候補に入るのではというほど美しいダイレクトボレーでした。

 

次に点が動くのは54分です。オランダの選手がオーストラリアの蹴ったボールに手があたってしまいPKとなります。故意ではないかもしれませんが、腕を体につけていなかったのは不注意でしたね。

オーストラリア有利かと思われた4分後でした。オーストラリアがオフサイドトラップを書けましたが1人の選手が動きそこねてラインが乱れてしまいます。ここを抜け目なくついた点取り屋ファンペルシーがボールをゴールに突き刺し同点です。

 

試合を決めたのはオランダのデバイ。相手陣内中央付近でフリーと見ると強烈なミドルシュートを放ち試合を決めました。この得点もオーストラリアが攻めた直後で、激しい攻守の交代が幾度となくあったことが伝わると思います。

 

●強者相手に果敢に攻めていったオーストラリア

前回の試合で、スペインに圧倒的力量差で勝利をしていたオランダ。オーストラリアはオランダに簡単に押さえ込まれるのではと思っていました。しかし前方から果敢に攻め上がり、試合全体を通して前を向いて進んでいた時間も多かったように思います。「ピンチの後にチャンスあり」この言葉がぴったりあうような試合だったように思います。最終的には敗れてしまいましたが世代交代を図りながらも魅せる試合をし、勝利絵の執念が見えるチームでとてもよいチームだと感じました。

 

●フィジカルで押してくる相手に難ありか?

オランダは先日、パスサッカーをメイン戦術と置くスペインに、パスサッカーの時代は終焉だと言わんばかりのいたぶりかたをしました。

しかし、フィジカルで押し、ショートパスよりもゴール前にどんどんいこうとする今回のオーストラリアに少し苦戦し、押し込まれていたように思います。

決勝トーナメント出場に向けては消化試合となってしまいますが、グループリーグ1位をとるためには負けることはできない次戦のチリ戦。全員守備と全員攻撃をスタイルとするチリに対してどのように戦うのか注目してみたいところです。

 
この試合が終わった瞬間、オランダの決勝トーナメント進出と、オーストラリアの予選敗退が決定しました。オランダのこれからの躍進とオーストラリア最後の意地の1勝ができるかというところに期待したいですね。

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